【FF14ファンフェス2026】コージ・フォックスが語る!楽曲制作の裏話&エピソードまとめ! 「Not Afraid」の終盤に響き渡る重低音のデスボイスはなんと吉P本人など

「ファイナルファンタジーXIV(FF14)」の数々の名曲で作詞を担当し、ときには自ら熱いボーカルも務めるローカライズスーパーバイザーのマイケル・クリストファー・コージ・フォックス氏。スクウェア・エニックス勤続23年を迎える彼が、ファンフェスティバル2026のステージで楽曲制作の裏側をたっぷりと語ってくれました! 今回は、笑いあり驚きありのパネルセッションの模様をピックアップしてお届けします。
コージが歌うようになったきっかけは「科学の力」!?
コージ氏のボーカル参加の原点は、なんと『マリオバスケ 3on3』での忍者と黒魔道士のボイスやラップ収録だったそうです。
そもそもこのプロジェクトへの参加自体が運命的でした。スタジオに「Mario」の発音チェックのためだけに呼ばれたコージ氏は、その場で祖堅正慶氏から「ついでに今ここでラップしてくれない?」と無茶振りされ、わずか5分後にブースで即興ラップを録音。それがそのままエンドクレジットに採用されたといいます。この時点ですでに、祖堅氏の「ギリギリで仕事を投げてくる」スタイルは完成していたのです。
その後、FF14で初めて彼がボーカルを担当したのは「善王モグル・モグXII世討滅戦」の楽曲でした。当時は予算がなく、祖堅氏から「科学の力で声のピッチを変えるから、君が歌っているとは誰にもバレないよ」と言われて引き受けたそうです。
結果的に5匹のモーグリのうち4匹の声をコージ氏が担当し、それが好評を得たことでタイタン、リヴァイアサン、アレキサンダーなどでもボーカルを務めることに。そして祖堅氏が「これ、ステージで歌ってもらおう」と言い出した結果、完全に身バレして今に至る、というわけです。
1曲ができるまでの長い道のり
パネルではコージ氏が、FF14楽曲が完成するまでの工程を11ステップで整理して見せてくれました。要約するとこんな流れです。
1. シナリオチームから音響チームへ楽曲のオーダー
2. 祖堅氏がコンテンツを徹底的にリサーチ・プレイ(だから楽曲は開発後半に出てくる)
3. インストゥルメンタル完成 → シナリオチームのフィードバック
4. シナリオライターが「歌詞コンセプトドキュメント」を作成
5. ローカライズチームへ正式に歌詞依頼
6. 歌詞執筆
7. 内部チェック(文法・用語)
8. 日本語ラフ訳を添えてシナリオチームへ送付し承認を得る
9. タイトル確定
10. コージ氏がサンプル録音 → 祖堅氏へ提出
11. 本レコーディング → ゲーム実装 → 吉田Pの最終チェック
最終ステップの吉田Pチェックで最も有名な「ちゃぶ台返し」事件が、リヴァイアサン戦テーマ。本来は女性ボーカルで完成していたのに、実装の前日に吉田Pが「やっぱり男性ボーカルじゃない?」と言い出し、時間がなかったので祖堅氏が自ら歌ったという伝説のエピソードも飛び出しました。
独特すぎる作詞プロセスとリサーチ
コージ氏の作詞プロセスは、まずメロディを聴き込み、意味を持たない「ナンセンスな仮歌詞」を当てはめてリズムや韻の土台を作ることから始まります。
例えばラハブレア戦テーマを書いたときの最初のメモには、「Oh Fanny May, frightened of candles」といった完全にナンセンスな英文が並んでいたとか。意味は無視し、まずは音とリズムの骨格だけを掴むのです。
その後、シナリオチームから渡される詳細な設定資料をもとに歌詞を練り上げます。キャラクターの背景に合わせたリサーチも欠かさず、『黄金のレガシー』の「至天の座アルカディア」の楽曲では、プロレスやサーフィン、さらにはWikipediaで「BDSM」について深くリサーチし、職場のデスクで周囲から冷ややかな目で見られながらも真剣に作業に取り組んだという裏話も披露されました。「いや、これは仕事なんだ!」と弁明する羽目になったそうです。
歌詞に隠されたオマージュと「空耳」の秘密
コージ氏の歌詞には、数々のポップカルチャーへのオマージュが隠されています。
- 「Scream」(万魔殿パンデモニウム):ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』や、関連する映像作品・ゲームからのオマージュ
- 「What Angel Wakes Me」(ティターニア討滅戦):シェイクスピアの『夏の夜の夢』からの引用
- 「Shadowbringers」:歌詞中に「One brings shadow, two-toned echoes, three-score wasted, four」と1〜8まで数字が仕込まれている(「誰も気づいていない」とのこと)
- 「Ride the Rhythm」:70年代ディスコへの愛がこもっており、Bee Gees「Stayin' Alive」やカーミットへの言及まで紛れ込んでいる
また、「歌詞が聞き取りにくい」「空耳に聞こえる(例:タイタンのBGMが『Big Fat Tacos』に聞こえるなど)」というプレイヤーからの声に対して、実は明確な理由があると語りました。
祖堅氏いわく、「プレイヤーはバトル中に同じ曲を何度もループして聞くため、歌詞が目立ちすぎるとバトルに集中できなくなる」とのこと。何度も周回するうちに歌詞が嫌な記憶と結びついてしまうのを避けるため、ゲーム内では意図的にボーカルのミックスを下げており、公式サウンドトラックでは歌詞が聞き取りやすいように再ミックスされているそうです。
ちなみに「Big Fat Tacos」「One brings horse」などの伝説的空耳について、コージ氏は「もう公式でいい」と笑い、「次のオーケストラコンサートで合唱団に『Big Fat Tacos』を歌わせよう」とまで提案していました。
"Scream" (Hegemone x Agdistis Theme) with Official Lyrics | Final Fantasy XIV
「Not Afraid」のデスボイスは、まさかの吉田P
アルカディオン編「Not Afraid」の終盤に響き渡る重低音の「デスボイス」(咆哮ボーカル)は、なんと吉田直樹P自身が録音したものだと明かされました。
「なぜ俺は苦しんでいるんだ」と叫んでいるそうで、会場は爆笑。「吉田P、休んでください」とコージ氏もツッコまずにはいられない様子でした。
Arcadion Floor 7 Theme "Not Afraid" (official lyrics in subtitles) - FFXIV OST
最も苦労した曲は意外にも「Smile」
数々のダークで悲しい曲や激しい曲を書いてきたコージ氏ですが、最も作詞に苦労した曲として挙げたのは『黄金のレガシー』の「Smile」でした。
FF14では珍しい「ハッピーな曲」かつゴスペルやミュージカル調であったため、普段メタルコアを好む彼にとっては思考の切り替えが必要だったそうです。ハッピーな気分になるために、秋葉原のメイドカフェに行って猫を撫でながらパフェを食べるなどしてテンションを作ったという裏話には会場も大爆笑でした。
さらにこの曲は3つのメロディが絡み合う構造で、それぞれに歌詞が必要なうえ、互いに音的に衝突しないよう調整する必要がありました。レコーディングも通常1日のところ、3日以上かかったとのこと。「最後はSmile(笑顔)になれた、って分かる?タイトル通りでしょ」と、コージ氏らしいダジャレで締めくくりました。
FINAL FANTASY XIV - Smile
Ironmouseの登場と観客参加型の作詞セッション!
セッションの終盤には、大のFF14ファンである人気VTuberのIronmouseがモニター越しにサプライズ登場!「スプリガンが大好き」と語る彼女と、FF14の楽曲についての熱いトークが交わされました(後にミニコンサートでは「To the Edge」などを熱唱)。
さらに、観客全員を巻き込んだ「その場で作詞」企画も実施!
ことの発端はコージ氏の長年の不満。「善王モグル・モグXII世」で繰り返される「漂流するモグル」のリフレインは、本来3回目用に新しい歌詞を書くつもりだったのに、祖堅氏が相談なくコピペしてしまったというのです。
「だから今、ここで観客と一緒に新しい歌詞を作る!」と宣言し、会場からラインを募集。多数決で選ばれた新フレーズがこちらです。
> A drifting tender, come ride heroes, ride
> Her galleon scattered, away with the tide
> Far-flung and battered, come ride heroes, ride
> A broken standard, away with the tide
「これ、夜のプライマルズコンサートで祖堅さんにお願いして歌ってもらえるか聞いてくる。お金渡せばOKしてくれるはず」とコージ氏。金で解決するつもりらしい姿勢に、会場は再び爆笑に包まれました。
これまでにFF14だけで70曲以上の歌詞を手がけてきたコージ氏。最後に「全曲の歌詞集を解説付きで一冊の本にまとめたい」という夢も語ってくれました。 コージ氏の情熱とユーモア、そしてファンへの愛がこれでもかと詰まった素晴らしいセッションでした。これからFF14の楽曲を聴くときは、その裏側にあるコージ氏の並々ならぬ努力(と空耳)に思いを馳せてみてはいかがでしょうか! ※完全英語ソースだったので一部誤訳などがあるかもしれません
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